amihsim’s blog(amihsimの歳時記)

韓国語学習のつぶやきと日常の記録

今週の本 59





稲作渡来民  著者 池橋 宏  講談社選書メチエ


弥生文化はどこから来たか

朝鮮半島の稲作民

渡来民によって日本語はどう変わったか

など大変興味深い内容で新しく分ってきたことも含め最新の情報を伝えている

なかでも一番気になるのは日本語の成立に関して

この中で面白いことが書いてある

縄文語について

東北地方のイやエの発音のように口を横に開かなかった

ところが九州に入ってきた渡来民はイ・エ・オを

前舌(口を開く、甲類)のイ・エ・オと

中舌(口を開かず丸める、乙類)のイ・エ・オの2種類が有った

と書いている、これは現代韓国語の一部の発音と通じるし

東北地方のいわゆるずーずー弁の成立にも関係あるような気がする

また万葉集などの古代には甲類の漢字と乙類の漢字を

明確に使い分けていたとか

また奈良時代以前は日本にも11種類の母音があったというし

こういうことを考えていると面白いですね

学者の先生方は証明されないとはっきりしたことは言えないと思いますが

素人は好き勝手に想像が出来て面白いのです

特に韓国語を習うとこれはもしかして元は韓国語ではないか

などと考える言葉がたくさん見つかります


東北出身の人に言わせると韓国語を聞くと昔聞いた年寄りの

イントネーションにそっくりで一瞬、東北弁かと思うそうです

私の推測では縄文時代は相当長いあいだ続いたようですので

縄文人は原日本人ではなく、原日本人に満州あたりから来た

人たちの言葉がかぶさっているのではないかと思います

弥生の渡来民が来るずっと前に北方の寒いところから来た人たち

の言葉、言い換えると現代韓国語の祖先と同じルーツ

韓国語の祖先も満州北方と考えれれていると本で読みました

日本語と韓国語が分離した時期は説によっていろいろですが

およそ8000年〜10000年前だそうです