amihsim’s blog(amihsimの歳時記)

韓国語学習のつぶやきと日常の記録

今週の本 122





薔花女学校の関係資料と教師たち・生徒たち

       佐藤 哲寿 編著 (非売品)




副題に「明治時代三島に設立された」とあり図書館で借りてきました


薔花(しょうか)女学校は1888年(明治21年)6月12日

伊豆国君澤郡三島宿百二十五番地(旧 久保町、現 中央町)に

設立された学校だそうです

設立者は草創期の三島教会とかかわりのあった花島兵右衛門

学校の校長がアメリカ人リーゼ・バラであったことから

バラ女学校ともいわれたという

明治20年に当時の静岡県知事である関口隆吉に提出した

私立学校設置伺が残っている

校長 ミス・バラ

英学翻訳員 仁田桂次郎

和漢学教員 鈴木範衛

幹事    小出市兵衛

校主    花島兵右衛門

という陣容ですが、この名前を見てお分かりの方もいるでしょう

仁田氏は仁田四郎忠常で有名な仁田家、仁田大八郎の四男

鈴木氏は山木の旧家、高校時代に教わった鈴木荘泰先生の先祖らしい

小出氏は小出正吾が孫になります

花島氏は三島の実業家として有名で五男の周一は

のちに三島市長となります


明治の初めに学校を設立したとは

三島も先進的だったのですね感動します

残念ながら学校は明治25年7月2日に閉校してしまいます

そのほか花島氏は金融相互組合「信友社」を設立

のちに三島銀行の設立、伊豆鉄道(三島駅、今の下土狩駅〜田町駅)の

設立などに尽力をつくしたそうです


郷土に関する明治期の話を面白く読むことができました