ある脱北日本人妻の手記
著者は1941年福井県に生まれ1961年に
夫の家族とともに北朝鮮へ
苦労の末94年に夫が病死
2001年に中国経由で帰国を果たした
従来の脱北関係の書物は
北朝鮮がいかに悪い国でこんなにひどいという
スタンスで書かれているものが多かったが
この本は読んでいてそのようなニュアンスは少なく
気持ちよく読むことができる
著者は困難なことが起きても
良く解釈しようとし、運命を嘆き他人や状況を恨むのではなく
運命に身をゆだねて生活をしてきた
そのことを自分の歴史として書いているから
暗くならないのだろうと思う
脱北して日本に住んでいる人はもっと多くいるはず