今週の本 ２５２

女の旅　　　山本志乃　　　　中公新書

幕末維新から明治期に旅をした女性のなかから１１人を選んでいる

田上菊舎
２２歳で未亡人となった美濃派俳人の全国漂泊

松尾多勢子
尊皇思想に傾倒した豪農妻の京都出奔

楢崎　龍
坂本竜馬の妻の夫没後の上京苦譚

岸田俊子
民権派女弁士の全国遊説

津田梅子
６歳で米国留学、日本語忘却の苦難、津田塾創始者の話

花子
旅芸人が見た２０世紀はじめのヨーロッパ

野中千代子
女性初の富士山越冬８２日の記録

クーデンホーフ光子
欧州渡航と第２の故郷ボヘミアへの思い

河原操子
蒙古王室、教育顧問のアジア紀行

山野千枝子
ブロードウェイから東京へ美容院開業

イザベラ・バード
明治初期、日本・韓国を駆け抜けた英国旅行作家

以上の１１名だが、それぞれに感銘を受ける

今とは違い女性が旅をすることの難しい時期に

よくも実行をしたものだと思う