amihsim’s blog(amihsimの歳時記)

韓国語学習のつぶやきと日常の記録

今週の本 239



蘇我氏とは何か     前田晴人     同成社



古代の歴史の中で燦然とかがやく蘇我稲目、馬子、蝦夷、入鹿

蘇我氏の本拠地はどこか

系譜上の出自、素性を探るとあります

面白い本でしたが

もう少し想像の世界を膨らますと

蘇我という苗字そのものが

われよみがえる、我れ蘇ると読めませんか?

日本の文献によると稲目の先祖が登場するのは5世紀前半です

さて韓国の新羅の元となった最初の王は朴赫居世ですが朴氏の王が6代続きます

途中から昔(ソク)氏も王位に就き

その後は金氏が王位につきます

その昔氏は4世紀半ばに忽然と韓国の歴史から消えます

4世紀半ばから5世紀半ばのあいだに日本に渡ってきたと

考えると面白いですね

しかも今でも韓国語では人の名前を呼ぶときに子音で終わる名前は

아(ア)という母音をつけて呼びますので

昔(ソク SEOK 석)に子音アを付けると 석아 (ソガ)という

発音になるではありませんか

朝鮮半島から何らかの理由(おそらくは政治亡命?)で日本列島に来た人の

子孫が再起を期した、あるいは血筋を誇った苗字だったかも

などと考えると面白い

学者はそんなことは言いませんが

もしかするとこの説は在日のどなたかが本に書いていたような気がします