日本中枢の崩壊 古賀茂明 講談社
著者は1955年生まれ
現在は経済産業省大臣官房付
官僚の内部から見た日本
全部で9章の内容だが8章までは著者が見た官僚の内部
なんとかしなければいけないという思いが伝わってくる
最終章は著者の考えた起死回生策
官僚の改革リストラは難しそうだがいつかはやらなければならない
革命でも起きないと無理かも
福島原発事故により明らかになったこと
監視する側の原子力・保安員と推進する側の資源エネルギー庁が同じ屋根の下などという馬鹿げたシステムを相変わらず
続けている日本、でもこれは、ここだけの話だけではなく日本の官庁、公務員のシステムはほとんどそうなのだそうです
そういえば、郵便関係
内部に監察部門があるのですが内部監察だから身内に優しい
だから現金書留が何千万円も無くなっても事件にはならない
同様に金融機関の監督を金融庁がやっていること
また、教員の監督を仲間である教育委員会がやっているなど
別の第3者が監督するのではなく身内が監督をするというシステムを直さなければいけないと
著者は言います、役人が調べてしらを切る、泥棒に調査をさせるようなものだとも
いま騒がれている中部電力がらみのフォーラムで保安員からやらせの圧力があったとか
そんなことは公的な組織は常識です
ほとんどやらせとみていいでしょう
国民のためのまつりごとではなく自分の保身の為のまつりごと
この本を読むと日本の将来が絶望的に思えてきます